*

サイバーエージェント藤田社長の記事を読んでみた

公開日: : 最終更新日:2013/04/01 イシュー ,

「まさにその通り!」と思ったのでエントリー。

人格劣る稼ぎ頭は、出世させるべきか
http://president.jp/articles/-/5483

この記事のタイトルも興味深い質問であるが、記事の中の「業績が悪化すると、社内の人間関係が悪化し、離職率が上がる」という部分に共感を得た。

自分が以前 在籍していた会社も、リーマンショック後に業績が急激に落ち込み、社内の色々な場面で大幅な変更を余儀なくされた。それは端的にリストラであったり、給与カットであったり、経費の削減であったりした。そういう企業は少なくなかったと思う。そしてそれは今でも続いている。

それまで伸びやかにやってきた社員は、急激な環境の変化に大きなストレスを感じ、心理的な圧力からこれまで温和だった人間関係も徐々に崩れていった。

自分がこのとき身にしみて感じたのは、会社の中でどんなに仲のいい仲間と思っていてもいざとなったら裏切るし、会社存続のためなら社員を切るということだ。そんなことは稀だといっても、自分に起こったことは100%起こったことで、起こらないと言われた方が嘘になる。

そんなことがあった後「仲間を信じよう」なんて薄っぺらな感情をすぐに持つことはできない。これもきっとリーマンショックで影響を受けた企業の社員だった人なら腹に落ちると思う。「人間関係が希薄になってきている」というのだって、自由主義経済と資本主義と競争原理の単なる結果だ。

ちょっと話しがそれたが、この記事によるとサイバーエージェントの藤田社長は業績不振時に社内改革に乗り出し、他社が即戦力を採用する中、優秀な学生を新卒で採用した。新卒を社内で教育し、福利厚生を充実させ、離職率を低下させたという。会社はつまり人ということをそのまま現しているようだ。

もう一つ共感したのは、藤田社長が重視しているのは「自分のアイデアに熱狂することができ、プライドもなにもかなぐり捨てて、その実現に寝食を忘れて没頭できる人材」だという。これも非常に腹に落ちることだった。

故スティーブ・ジョブズはこう言っている。
stay hungry, stay foolish.

プライドも何もかも忘れて自分のアイデアに夢中になり、取り付かれたように仕事をする。これは社長であろうが社員であろうが、個人事業主であろうが関係ない。自分の命の燃やし方を知っている。

Google AD


Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

東日本大震災から3年経過した今、あの時の状況と変化したこと

今日で東日本大震災から3年経ちました。 日本中の誰の心の中にも、大きな影響を与えた出来事で

記事を読む

日本語の深さに思う

最近、日本語の奥深さを改めて感じることがあったのでエントリー。 お陰様 よく、「おかげさ

記事を読む

person4_business_silhouette_aq

困った人と仕事をすることになったら

普段から他人を侮蔑している人がいて、気になっていました。 侮蔑は愚弄に繋がり、やがて混乱の

記事を読む

no image

習慣 僕が変えなくても変わる未来

1989年12月、日経平均は38,985円だったらしい。今日の日経平均は9,816円。あの頃、誰がこ

記事を読む

【人生を変える】最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ【大前研一】

暑いです。北海道では昨日、35度以上の猛暑日を記録したそうです。 6月とは思えないですね。

記事を読む

色即是空とデモクリトスの原子論

古代ギリシアの哲学者で、原子論を唱えたことで知られるデモクリトス(紀元前460年ごろ~紀元前

記事を読む

no image

慮ることと真実を明らかにすること

今日ネットで見たコラムにびっくりさせられた。 大臣の失言と裏を読みたがる人々:日経ビジネスオンラ

記事を読む

Memento Mori

卵が先か、鶏が先か、なんて議論したり思い悩んだりするのはどうでもいいこと。覚悟を決めてまずや

記事を読む

新しい戦争の形2

  人類はずっと戦争を続けてきた http://agora-web.jp/archives/14

記事を読む

no image

「企業(文化)水準が低い」とはどういうことか

企業文化(風土)について思うことがあったのでエントリー。 「貧しい」とはどういうことか - デ

記事を読む

Google AD

Google AD

PAGE TOP ↑