44歳中年男性が泣いた!田中克成さんの「マイナスの感情への対処法」
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最終更新日:2021/07/19
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2年くらい前にあるプロジェクトにジョインして、毎日6か月間ほぼ終電近くまで働くという超ハードワークが続いて、 心身ともに疲弊していたんですね。
自分が疲弊すると家族にもそれは伝染するもので、妻もメンタルが蝕まれていきました。
もう最後の方は気狂いになってしまったのだと思うくらいでした。
さすがにこれ以上はプロジェクトを続けられない(というか、働けない)と思い、上長の上長にリタイアを申し出ました。
しばらく魂が抜けたような状態になり、今思えばいわゆる「燃え尽き症候群」だったのだと思います。
何をするにも苦痛で仕方がない。
何もする気が起きない。
皆が自分を笑っている気がする。
もう完全にノイローゼですよね。。。
そのころの自分を鏡で見たら、死んだような目をしていたと思います。
(その頃の半年~1年くらいはあまり記憶が無いです。)
そして周りの人間を恨みました。
なぜ助けてくれなかったのか。
なぜ見て見ぬふりをしたのか。
あの人だけ助かり、自分は泥に落とされたのか。
一体どうすればよかったのか。
何度も何度も頭の中をめぐりました。
それでも答えは出ず、ずっともがき苦しむ日々が続きました。
「時間が忘れさせてくれる」という言葉は、ある意味本当で、人間というのは本当に忘れる生き物なんだな、と思います。
2年経っても起こった出来事を忘れることはできませんが、あの時感じていた怒り、不条理、裏切り、苦しみ、憎しみ、、、、ずっと深い海の底まで行ってしまったように感じる今日この頃です。
ただ、時折スキューバダイビングでもしようかと深い海に潜ると、出るわ出るわ、あの時のネガティブな感情がよみがえってきます。
それとともに、ある特定の人への怒り、社会の不条理への憎しみ、あらゆる理不尽が感情を支配していきます。
なぜなんだ・・・?
なぜ自分が・・・?
なぜあの人たちは泥をかぶらないでいられる・・・?
あの出来事に一体何の意味があったんだ・・・?
あれだけ尽くしたのに。
あれだけ自分を、家族を犠牲にしてほかの人間の盾になったのに。
と、また答えの無い煩悶が湧き出てきます。
最悪は過ぎ去ったけど完全に忘れた訳ではない。
そんな感じの今日この頃、
送られてきた田中克成さんのメルマガを読んで、自分は不覚にも涙がこぼれました。
ちょっと長いですが、以下引用させていただきます。
—————————–
「わいてくるマイナスの感情をどうすることもできません。
逃げずにちゃんと向き合って自分です解決するしかないこともわかっているのですが、こんなとき田中さんだったらどうしているのでしょうか?」
という質問をいただきましたので、今日はその方に返信した内容を一部加筆してシェアします。
超進化論で言うところの「停滞期」には、マイナスの感情が止めどもなく湧いてきます。
虚無感、無力感、消えてなくなりたい消滅欲求、コレという理由は特にないので誰に相談することもできない。非常に厄介ですよね。
そんな時は、原因を自分にも外にも探さないことだと思います。
「逃げずに」という考えも必要なく、ただただそういう感情が湧いてきている「ありのまま」を客観的に見守ると言いますか、善いとも悪いともジャッジをしない訓練のタイミングです。
「ただある」
そのことを受け容れるようにするといいです。
田中克成さんのメルマガより
旅中、「この峠を越えたら今日のゴールだ!」ってときに、いきなりスコールみたいな雨がザーッと降り始めまして、もう5メートル先が見えない。
たまたま横にあったスタンドで雨宿りさせてもらったんですが、雨をしのぎながら“このタイミングで雨が降ったことの意味”を考えていたんです。
「ははぁ~ん、わかった。この雨で足止め食らったお陰で、この峠を越えた先に本を必要としている人と出会うんだ♪」
そう思ったらワクワクしたわけです。
でも、その出会いの期待が高まるほど、
「もし、出会わなかったらこの雨の意味は何だったんだろう?」
と今度は出会わなかったときのことを考えると不安になってきたのです。
そのときにはっと気づいたんです。
「プラス思考って、多くの場合マイナス思考がベースになっていて、その不快から逃れるためにムリにプラスに考えようとしている状態。だから、逆効果なんだな」と。
僕はそのとき「雨が嫌だ。このタイミングで雨が降るのはツイてない」と根本的にジャッジしていたのです。
それで、どうにかこの不快から逃れるためにプラスに考えようとしていたわけです。
そこで、「プラスにもマイナスにも考えずに終わらせる」ことを決めて、湧いてくる感情をただ観て、思考がプラスやマイナスのことを考え始めたら「裁かず」と呟いて思考を遮断していたんです。
僕の中ではちょっとした実験です(笑
するとですね、はたと気づいてしまうんですね。事の真理に。
「あ、俺の歩みを邪魔したり、誰かと出会わせるためとか、俺だけのためにこの広範囲にわたって雨は降らせないよな。
たまたま峠を登りはじめる前に雨が降って、たまたますぐ横に雨宿りできるところがあって、たまたま濡れずに済んで…」
その当たり前に気がついたら、峠を登りはじめる前で良かった。
隣に雨宿りできるスタンドがあって良かった。
…と極々自然に「ツイてる」と思えるわけです。
同時に、「俺、超自己中心♪」と雨まで自分のために降るもんだと、どえらい勘違いをしていた自分に笑えきます。
雨はただ降っただけ。
意味なんてないんです。
意味もなくただ起こっていることに何かと意味をつけたがる。勝手につけた意味で一喜一憂してるのが人間なんだなと(^^)
太陽も意味があって昇ったり沈んだりしてるわけじゃないですよね。地球が回転しながら太陽の周りを回ってるから、そういうシステムで僕らから見たら昇ったり沈んだりしているだけで、そこに意味なんてない。
その「ただある」に気づくと、「有り難いなぁ」という感謝が自然と湧いてきます。
何の意味もなく、ただそうあることによって僕らは生きていられるんですから。
感情も同じで、超進化論のバイオリズムに沿ってポジティブになったり、ネガティブになったりする、ただただそういうシステムだと思うんです。
「明けない夜はない」と言いますが、朝が必ず来ることを解っていると夜には夜の過ごし方があります。
「停滞期」の後には必ず活力みなぎる「活動期」がやって来ますし、「過渡期」の後にも必ずステージが上がる「成長期」がやって来ます。
「停滞期」や「過渡期」であることに意味をつける必要もないし、どこかに責任を求める必要もないし、自己否定する必要なんかは微塵もなく、ただそういうもんだと正誤善悪をつけずに静観することに努めればいい。
これを「中庸(ちゅうよう)」とか「中道(ちゅうどう)」と言いまして、本当の意味で「ありのまま」の自分を受け容れる修身修行なんだと思います。
と言っても、僕は油断して一喜一憂しまくるんですが、それに気づけるのはやはり「解っている」からで、解っていたら出来るように日々あきらめずにトライしていくだけですから、気づけた自分に「よしよし」とOKを出せるんじゃないかと思ってます。
僕らはお釈迦さんや孔子みたいに、数千年後に聖人として崇め立てられるような天才じゃなく、生まれも生い立ちも至って普通の一般ピープルですから、
死ぬまで出来ないことも解った上で、「死ぬまでには修得するぜ!」という気持ちで、日々日々トライするプロセスを大事にしたいものですね。
長くなりました(^^)
お互い精進して参りましょう!
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客観的に判断すれば、情熱的な努力によって人が真実からもぎとるものはとても小さい。しかし、この努力は自己という束縛から私たちを解放し、最も偉大な人々の一員にします。
── アルバート・アインシュタイン
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極論言えば、神羅万象には何の意味もないということです。
宇宙が存在すること、地球や太陽が存在すること、
日本が存在すること、
気になるあの子が思わせぶりな視線を送ってきたり、
面接官が意味ありげな咳払いをしたり、
心が壊れるくらいのプロジェクトにジョインしたりすることには。
あのプロジェクトには確かに意味があった。
忍耐力を養って、思考を深くすることができた。
そのおかげで意味があるー。
そう考えることもできるかもしれません。
しかしそれは誰かが意味を付与しているにほかなりません。
その物自体に意味が存在する訳ではなく、誰かが意味を付与するんですね。
意味があると思う人はそこに意味を見つける。
そうでなければそこに意味は持たない。
では、自分が燃え尽きてノイローゼになるくらい奉仕したプロジェクトに参画したことに意味はなかったのか・・・?
それは意味を付与する人が(勝手に)付与をすればいいこと。
それ自体には意味は持っていない。
そう、こう考えられた時、自分が救われた気がしたんです。
意味のないことに意味を求めても無駄ですよね?
お金の入ってない財布をいくら眺めていてもお金は出てこないですよね?
だったらそんなことはさっさとやめて、意味のある事、楽しいこと、ワクワクすることに時間を使った方が有意義じゃないですか!
いやー、目から鱗とはこのことか。
おかげで電車の中で、涙を隠すのに必死でした笑
そして、ブルースリーの
“Don’t think. Feel!”
を不覚にも思い出してしまいました。
意味を考える => 考えるな。
意味はない、ただ感じろ。
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