人に問題がある場合は本当に厄介
プログラムに問題がある場合、問題の箇所を特定して(これが大変ですが)修正をすることで問題を解決することができます。
しかし、人に問題がある場合、問題の解決は一筋縄では行きません。
自分の知っている人で、ものすごく太っていていつもイライラしている人がいます。
性格は僻み(ひがみ)っぽく、自分より優位な立場の人をいつも妬んで(ねたんで)いるように見えます。
結婚している人を見れば羨み(その人は結婚していない)、仕事でうまく行っている人を見れば僻み、楽しそうな会話を聞けば難癖をつけてきます。
ちょっと難しそうな仕事のことになると、「できる方法」ではなく、「できない理由」を並べ立てます。
その上、論理的な思考ができないのでロジックで説明しても、「できる理由」が理解できません。
仕事をする上でとてもやりにくい相手です。
そういう人ですから、周りの人はとても気を使っています。
なるべくその人の言うことには意見しないように、なるべく仕事はその人を通さないようになってきます。
こうなってくると、その人はますます意固地になって自分の考えに囚われてきてしまいます。
こうなってくるともうお手上げです。
何を言っても他人の意見を受け入れられないので、ますます周りは何も言えなくなります。
そしてますますその人は「周りの人は何も言ってこない。自分の考えていることは正しいんだ。」と思うようになります。
一昔前に養老孟司氏が「バカの壁」を発表して大ベストセラーになりました。
この本の言わんとしていることはつまり「人間というものは、結局自分の脳に入ることしか理解できない」ということです。
自分には「人の噂をそのまま信じない」「変に正義感が強い」というところがあり、そういう事態が見過ごせませんでした。
だから事あるごとに意見したり、違う考えがあるということを示してきました。
何とかその人にも分かってもらおうとしたのです。
その人はそのたびに激しい反発をして全く話になりませんでした。
それどころか、最終的には何を言っても否定してくるようになりました。
途中から自分も「もうこの人は無理だな」と思うようになり、なるべくその人と距離を置くようになってしまいました。
この人との問題について、他の人にも相談をしたりしました。
「そういう人だから仕方ない」
最終的にはそう結論しました。
よくある話と言えばそれまでなのですが、振り返ってみて、こういう状況で何か他の方法が無かったのか?と考えることがあります。
こういう場合、「どっちが悪い」という単純な問題ではなく、他にアプローチの仕方があったのではないか、と。
その根本原因となっているのが、その人の知識不足によるものなのか、置かれている環境や状況によるものなのか、性格(成長過程による経験)によるものなのか、まず知りたいと思いました。
その人とやり取りをしているうちに、原因は性格(成長過程による経験)にあるのかもしれない、と思い始めました。
その理由はその人と対話をしていると妬みや僻みが随所に表れているからでした。
ここでは具体的なことが書けないのですが、何かにつけて妬み、僻んでものごとを解釈しているのです。
これは知識不足でも、環境や状況のせいでも、一時的な感情の起伏でもないことです。
思考がそのようにできているのです。というよりも、成長過程による経験によりそのように思考が作り上げられたのでしょう。
他人の思考を変えることはほとんど不可能です。だから自分は距離を置くようにしました。
「距離を置く」
今回はそれでよかったですが、もし距離を置くことができない状況だったら?
相談することができない状況だったら?
考えるとちょっと背筋が寒くなります。
今回は何の解決方法も提示することができませんでした。
それでも問題を深堀することで根本原因を明らかにすることができることがある、ということをお伝えしたかったです。
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