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GoogleがDEEPMINDを買収したことと人間の未来についての感想

i Fractal trails

スマートコンタクトレンズ開発を発表したりして何かと話題のGoogleさんから、また企業を買収したとのニュースが入りました。

Google、人工知能企業DEEPMINDを買収
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1401/27/news117.html

ロボット会社を買収したり、自動運転車の開発を発表したり、話題に事欠きません。
「検索」で世界の仕組みを変えた巨人、次はどんなイノベーションを見せてくれるのでしょうか。

DEEPMINDは人工知能(AI)の開発をしている企業で、このベンチャー企業は「チェスの神童」と言われたデミス・ハズビス氏によって設立されたそうです。

どんなに巨大なシステムやデータがあったとしても、「どうやって使うか」を決めなければ、データもただの数字の羅列にすぎません。
ちまたで言われている「ビッグデータの活用」という話。ただ単にデータを集めればいい訳では無いですよね。

その膨大なデータの中から、有効に使えそうなデータを抽出したり、そのデータを適した形に成形したり、新たなデータを作るための切り口を見つけないと、人間にとって使い物にならないでしょう。

少し前まで「データサイエンティスト」なるものも騒がれましたが、優れたデータやアルゴリズムを作り出すことを機械が行なってしまうのであれば、そのような職業はそもそも成り立たなくなるでしょう。

機械VS人間 という図式は古くから映画やコミックに用いられてきましたが、そのうちに機械の性能に人間が追い付かなくなってくるのでは?という疑問が出てくるのも不思議ではありません。

このことについて、古川健介さんがFacebookで面白いことを言っていたので引用します。

繁栄っていう本が好きなのですが、その本の中に

・人口が多くなる
・人件費が安いから、テクノロジーで解決するよりも人がやったほうが安くなる
・テクノロジーが衰退する
・進歩がなくなる

みたいな話があって、日本でいうと江戸時代中期以降?とかはそうだったという話がありました。

となると、単純に考えると、最低賃金はあげるべきで、人件費のほうが安いと、テクノロジーで解決するという手段をとらなくなるので、国としてダメになっちゃうんじゃないかなあ、と思いました。

将来、人件費の方が安くなるとテクノロジーで解決する手段を取らなくなるので、国家がダメになる(衰退する?)と言っています。

しかし一度作られた高度なテクノロジーは費用を必要としないかもしれません。
アルゴリズムを作り出せる機械が問題を解決してくれるからです。

そして人はその決められた解決方法に従って、安い人件費で働くようになる。
これは映画「マトリックス」や漫画「火の鳥(未来編)」にもつながるような、ちょっとダークな想像です。

一方、あくまでも人間主体の科学も進歩しています。

ここまできた脳科学 念じて操作・夢を解読、医療応用も
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG23004_T20C14A1000000/

将来、眠ってる人が何の夢を見ているか読解できるようになるかもしれない・・・という記事です。
人間の脳は神様が操作しているのではなく、あくまでも科学的な反応として捉えられるのだ、ということを示していると思います。
こうなってくると、「人間の意識」って何だろう?というところに考えが及びます。

人間の脳の活動が、もっと科学的に説明できるようになれば、機械に夢を見させるアルゴリズムを発見できるかもしれません。
アルゴリズムを作れるような機械が作られれば、「夢を見る」行為さえ作ることができるのかもしれません。

アルゴリズムを作れるような機械。
夢を見る機械。
何を考えているか読み取る機械。

ちょっと空恐ろしい気もしますが、テクノロジーの進化はまだまだとどまるところを知らないように感じるこの頃です。

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