松下幸之助の言葉
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最終更新日:2012/10/30
ビジネス
自分の座右の書に松下幸之助の「道をひらく」があります。 どのページから読んでもなるほどと思い、モチベーションが高まります。 その中でこんな節があります。
雨がふれば人はなにげなく傘をひらく この自然な心の動きにその素直さに私たちは日ごろあまり気づいてはいない だがこの素直な心自然な心のなかにこそ物事のありのままの姿 真実をつかむ偉大な力があることを学びたい 何ものにもとらわれない伸びやかな心でこの世の姿と自分の仕事をかえりみるとき 人間としてなすべきこと国としてとるべき道がそこにおのずから明らかになるであろう
これを読んで自分は、雨が降れば傘さすのは当たり前だよな、と思ったのですが、 松下幸之助という人物は、雨が降れば傘をさすという行為の中に、人間の偉大な力があることを感じたようです。 他の節を読んでもなるほどと思えるのに、この節だけなるほどと思えないのはなぜなんだろう? そう思い、ずっとこの節の意味(なぜ松下幸之助がこう思っていたか)を考えていました。 最近になってこういうことなのかも、ということに思い当たりました。 雨=人間(当人)の力ではどうにもならない事象=生まれ、家柄、環境 傘=自分が困難にぶち当たった時の対応=自分の行動 雨が降ってきたときに傘が無ければどんなことをするか? ・服をかぶって走る ・屋根の下で雨が通り過ぎるのを待つ ・コンビニで傘を買う などなど色々な対応があるわけです。
生まれも環境も時代も選ぶことはできません。 だから「もっとxxxだったら・・」と思うときがあります。 でも、だからこそ、傘をさす=それを乗り越えようと努力をする=のかもしれません。 苦境に陥ると人はできる限りの努力をします。 問題にぶち当たると、これを乗り越えるためにどうすればいいのか?と頭をひねります。 そして考え付いたアイデアを実行するのです。 つまりこの「雨が降れば傘をさす」は、そのこと=人間の知恵と勇気の賛歌なのだと、自分なりに解釈しています。 そして、そうやって解釈できたことでこの節に対してもなるほどな、と思った次第です。
ちなみにライフネット生命の出口社長はこういういわゆる成功した人が書いた本は 「後だしじゃんけん」だと言ってましたが。
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