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狼人間を撃つ銀の弾丸はない

公開日: : 最終更新日:2014/01/17 日記

QCT
http://e-words.jp/w/QCT.html
ビジネスにおいて重視される3つの要素のこと。 言わずもがな、品質(Quality)、価格(Cost)、納期(Delivery/Time)を意味する。

人月
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/mm.html
作業量を表す単位として使われているのが「人月」。 基本的に、1人が1ヶ月で行うことができる作業量(工数)。 そのままの計算で行けば、1人が20日かけて行う仕事と、20人が1日で行う仕事量は等しいという計算式が成り立つ。

たぶん、ちょっと考えれば分かる。
この考え方はおかしい。

まず、人月がC:コスト(人数)とT:タイム(時間)しか考慮されていない点だ。 ビジネスで重視される3つの要素のうち、Q:クオリティが抜け落ちてしまっている。
では、クオリティが問われないものとは?
・マニュアル化されている単純作業をこなす
・量が多ければいい

この計算方式が通用するのは、アルバイトに単純作業をさせた際しかないのだ。

クオリティを問わないのか?量だけあればいいのか?
それはそれで違うんだろう?そう、そこだけは取りたい。おいしいところだけは。
そんなうまい儲け話があるのだろうか?

この計算方式が、エンジニアを食い物にしているのはもはや明らかだ。
人月での見積もりがエンジニアをダメにする
http://jibun.atmarkit.co.jp/fengineer/special/ningetu/ningetu01.html

この記事にもあるように、ITやWEBは歴史が浅く市場が未熟なため、エンジニアの適正価格が分かっていなかった。そしてそれがエンジニアを食い物にしてきたこれまでの人月主義を生み出していたんだろう。 人月計算はある部分では非常に役に立つ。それは否定できない。 そう、アルバイトが、単純作業をこなす場合のみ。

プログラマーやITエンジニアや、WEBコンサルタントが人月単位なんて、もう卒業じゃないのか?中国を初めとするアジア圏の進出は誰もが知っている。この日本でアルバイトレベルのことをやっているエンジニアなんて、もうそろそろ必要なくなると思う。

「どうして医者や弁護士には無料を期待しないのに、IT系ってだけで無料で解決してくれと期待してくるの?」
http://labaq.com/archives/51701456.html

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