息の根を止めるまで叩く風潮
内田樹「呪いの時代に」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/28694
マスメディアが政治家や芸能人を叩く様子。
アメリカでしょっちゅう行われているネガティブキャンペーン。
「disる」というバズが流行るのもそういう背景。
ネットいじめと同じ方法。
昔はおおらかで許されていた言動も、今では許されない。
息の根が止めるまで叩き続ける。
個人でも企業でも同じ風潮があるのではないだろうか?
バカなことも言えなければ、振る舞うこともできない。
以前のように「会社に一人はいた○○バカ」(釣りバカ?)は排除されるようになった。
閉塞感がますます加速する一方。
その呪詛から身を守るには、村上春樹のように、逃げるしかないのかもしれない。
しかし翻ってみると、憎しみ、妬み、羨望、そして大勢がマイノリティーを、息の根を止めるまで叩く風潮は
いつの時代も存在し、一部の平和な時代を除いて、常に存在しているのかもしれない。
考えてみたい。
この時代に必要なのは、
「妄想的に亢進した自己評価に身を預けることを自制して、あくまで「あまりぱっとしない正味の自分」を主体の根拠として維持し続ける」
ことなのかもしれない。
Google AD
- 前の記事
- 歴史の必然性と世界を変えることについて
- 次の記事
- アメリカの正義
関連記事
-
-
困った人と仕事をすることになったら
普段から他人を侮蔑している人がいて、気になっていました。 侮蔑は愚弄に繋がり、やがて混乱の
-
-
これからの世界を生きていくために(1)
ライフネット生命の出口社長のお話を聴く機会がありました。 http://www.faceboo
-
-
Nexus5の魅力を5つ挙げてみました
いまだにiphone4を持つ自分としては、やはり新しいスマホが欲しいわけですが、今さらiph
-
-
アラフォーになって感じた事象5つ
ゴールデンウィークの最終日に家族である公園に行きました。 前日とてもよく晴れて暑かったせい
-
-
活版印刷術(電子書籍)がもたらすもの
自費というよりタダ!! 超簡単出版時代がKindleと共にやってくる模様 http://www
-
-
ソロモン流に出演していた滝川クリステルさんを観た感想
昨日テレビ東京系で放映していた『ソロモン流』を観ました。 出演していたのは「お・も・て・な
-
-
コモディティ化を考える
読んだ本によると、googleの戦略は「世界中の情報の整理」の先にあるという。全ての情報の整理のため
-
-
iphoneがdocomoから出たらどうなるか
宮崎駿氏が引退を表明したり、docomoがiphoneを発売すると報道されたり、東京でのオリ
-
-
WordPressをインストールしたら最初にやってることまとめ
仕事でWordpress使ってるけど、とりあえずすごく役に立ちました。ありがとうございます。個人的に
-
-
Google Glassがそろそろ発売されそうな件
発売されると言われていながらずっと発売されず、「出る出る詐欺」と揶揄されていたdocomo-ip