ニューノーマルをどうサバイブするか
WEB関係でさまざまな方向性が広がってきていると感じたので、ここのところ色々とセミナーに出席した。HTML5やスマートフォン、FacebookやWEBアプリ、サーバーサイドやフレームワーク。数え上げればきりがない。
ふと考えた。子供がいるエンジニアはどうしているのだろうか、と。子供が生まれれば手がかかる。子供に費やす時間が、子供がいないときと比べてずっと増える。家事も手伝わなくちゃいけないから、相当自分の時間が減る。そうすると今まで自分の時間を削って作っていた自分の時間が減るんじゃないだろうか。しかもかなりの量。そうしたとき、このWEB業界の流れについていけるんだろうか。
中年化するパラサイト・シングルと高齢化するその親達
http://blogos.com/article/2088/
ノリに乗ったエンジニアとして居続けるために、コミュニケーション能力が欠かせない、とよく聞く。ここでのコミュニケーション能力って何だろう?何を定義している?相手が言っていることを正確に把握し、こちらが考えていることを相手に正しく伝えること、と定義するとすると、3流雑誌がすきそうな「空気を読む」とか、飲み会のノリだけはいいとか、そんなことはどうでもよくなってくるはずだ。むしろ本当にコミュ能力が高ければ、正しいと思えば言いにくいことでもきちんと伝え、分からないことは下らないプライドなど捨ててきちんと聞く姿勢を持つことだと思う。
それでも気持ちは(完全には)伝わらない。
どんなに言葉を尽くしても、考えを尽くしても、気持ちは完全には伝えることができない。これはチョコレートを知らない人に、チョコレートの味を伝えることを考えれば分かるだろう。自分も過去、さまざまな手段を使って上司にソーシャルメディアの有用性を説いたことがあったが、まったく聞く耳を持ってもらうことができなかった。色々な人間がいるというのも事実だ。(奇しくもこの上司は販売促進部の部長だった)
言葉の壁は国内だけでない。グローバル化は留まる事を知らない。益々英語は日常に浸透していき、ビジネスの場では当たり前になってくる。そこでは日本で当たり前とされているルールなどまったく意味を持たない。そう、レガシーなスキーム上で成り立っている企業は滅亡する。会議のためだけの資料作りや年功序列など、これをしなければ今まで怒られてきたようなことを、これからはやったら怒られるようなことになる。
営業日報は100%必要ない! 会議は「2週間に1回30分」だけにしなさい!
http://diamond.jp/articles/-/15125
失われた20年。地下鉄サリン事件、阪神大震災、米国同時多発テロ、リーマンショック、70円台をつける対ドル、東日本大震災、原発のメルトダウン、ギリシアのデフォルト、、、「ありえない」ということはあり得ない。これらを誰が予測できただろう。不確実性の時代。
1697年オーストラリアで、かつてあり得ないとされていた黒い白鳥が見つかった。それが転じて想定外でインパクトが大きく、後で考えれば予測可能と考えられる事象に「ブラックスワン」というワードが使われるようになったらしい。
新しい元素の発見、光より早い物質、質量の起源である素粒子の発見。
「明日、空が落ちてくるよ」ということを、誰が笑えるだろう。
もともと世界はこういう不確実なものなんだよ、というところからスタートするのがニューノーマル。
僕らは、この時代をサバイブしないといけない。
モロに悩んでいるのが丸出しでも、かっこ悪くても、目をそらす訳にはいかない。
悩まないことで解決するのなら、今すぐにでも楽天家になる。でもそれで解決したかどうかが分かるのは、後になってからなんだ。
営業日報は100%必要ない! 会議は「2週間に1回30分」だけにしなさい!
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