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一人の人間が会社を腐らせていた事例

公開日: : 最終更新日:2014/06/11 イシュー, ライフハック, 体験談 ,

かなり前にこの記事を書いてから、公開するかどうか自分なりに葛藤がありましたが、このエントリーを見て公開してもいいんだと背中を押された気がしたので公開しました。

Google辞めました
http://d.hatena.ne.jp/takeda25/20120511/1336746314

前回 書ききれなかった、前職について。今の会社に行く前、前職を退社する際に自分はある人物に引継ぎをすることになりました。

引き継いだ人物は社内でも有名な、非常にクセのある人で、しかもWEBに関してはまったく無知だったため、WEBをかじったことがある人なら誰でも分かるように引継ぎドキュメントを作成しました。口頭で業務を伝えても、砂糖を知らない人に砂糖の甘さを言葉で伝えると同じことになるからです。

ここは意見の分かれるところだと思います。たとえば弁護士が事務所を辞めるとき、引き継ぐ人に六法を教えなければならないでしょうか?

それは引き継ぐ人間の当たり前の教養として、前提条件としてあるべきで、引継ぎ項目には当たらないと自分は考えています。しかし、その人間が分からないからといって逆ギレでもしたら。。(自分の場合には逆ギレされましたがねww)

もしその仕事を続けるようにしてほしいならば、自分と同じ能力の人間を雇うか、自分を職場に留まってもらうため慰留するでしょう。しかし自分の場合、慰留はありませんでした。結局、自分の能力はど素人にもできるというくらいにしか思われていないんだな、と思うと、空しさや悲しさのような、言いようの無い気持ちになりました。

自分が辞めた後、どうもそのWEB知識が全く無い、クセのある人間は、自分の悪口を言いまくっていたそうです。
「引継ぎをしなかった」
「手柄を横取りされた」
「うんたらかんたら」
つくづく本当に最悪なクソ人間だと思いました。

自分はあの環境にいて全く学ぶところはありませんでしたが、一つだけ人生において非常に役立つことを学びました。

「あのクソ野郎よりクソな奴は見たことない」

その職場の前の職場にも、クソ野郎がいましたが(あれ?やっぱりどの職場にもいるの?クソ野郎。)、それを上回ってダントツのクソ野郎っぷりを披露してくれました。もうそこらのクソ野郎に会っても菩薩のような対応ができます。

「あのクソ野郎に比べればかわいいもの。」

本当にあれ以降、心が広くなった気がしました。たぶん、あのクソ野郎はずっと辞めた人間の悪口を言い続けているのでしょう。そんな人間はずっとそういうことをやるのだと確信します。だって、自分の前に辞めた人にも、その前に辞めた人にも、辞めた後ずっと文句を言い続けていたのですから。

クソ野郎との対峙は大変でしたが、もうその会社は手遅れでした。そのクソ野郎が会社を掌握してしまっているのです。後から入ってきた社長も、執行役員と言われていた男性も、中年の管理職も、アルバイトも、その他社員もそのクソ野郎色に染まってました。

何か新しいことをしようとしても、今の問題点を指摘して改善しようとしても、酷い非難と謂れのない批判をしてきました。おまけに社内政治にだけは長けていたので周りの人間を巻き込んで自分に有利な状況を作っていきました。

こんなことやってたら、会社はきっと終わる。(いや、業界的にちょっと終わってる。)

そう思って自分は退社を決意しました。もうちょっと将来性のある会社を探そう、と。
根気よく転職活動を続けて、拾ってもらうことができました。

周りを変えることは非常に難しいことです。
しかし、自分から動いて自分の周りを変えることはできます。

スキル的にも、能力的にも学ぶところは無い職場でしたが、そういう、スキルとは全く無縁の経験を学ぶことは学んだ気がします。学ぼうと思う心があれば、どんな環境でも学ぶものはあるのかもしれません。

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