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世界が求める日本的な日本

公開日: : 最終更新日:2013/04/01 イシュー

「クールジャパン」って言葉がちょっと前にあった。(今もあるのか?)


日本の文化面でのソフト領域が国際的に評価されている現象、またはそれらのコンテンツそのものを指す用語。
wikipediaより引用

日本の文化が国際的に評価されている現象、コンテンツ。
マンガ、ゲーム、家電、武道、建築など。

広義で言えば歌舞伎や日本語(文字)、料理や自然。

これらをまとめて言うと、「日本らしい日本」ということが言えると思う。
世界を見ても、世界のどこにもない文化。

日本は島国でアジアの中でも独自の文化を持って発展してきた。
これを言い換えると、「ガラパゴス」っていう言葉かもしれない。

ちょっと前に日本の携帯は「ガラパゴス化」していると議論の的になったことがあった。
お財布携帯やらカメラ機能やら、絵文字など。
それは日本の生活様式に合わせて便利に興味深く作られ、受け入れられてきた。

それに対して一部の識者は、世界基準に合わせないといけないとか、日本の携帯は遅れているとか、ネガティブな意味で「ガラパゴス」という言葉を当てはめていたように思う。
(シャープはそれでもあのネーミングをつけて端末を出した。敢えてあのネーミングで出した小気味良さ・センスの良さには今でもニヤリとさせられる。)

しかしここに来てGoogleやAppleの新機種にお財布携帯が付くとか付かないとかうわさになっていったけど、結局はその「ガラパゴス」さが評価されていたのだと思う。

そういう意味で言えば、マンガやゲームや自然や食べ物、皆、他の国に無いものが評価されているということだ。当たり前の話だが、どこにでもあるようなものを珍しがったり、それに価値を置いたりはしない。これまでの価値観と異なるもの、なかなか出会えない珍しいものに価値を置く。

「グローバル化」を考えるとき、英語を話せることや、欧米風の文化を知ることが重要視されている風潮があるように感じられるが、日本が世界に出ようとするとき、欧米文化の迎合では全く相手にされないだろう。そこには価値が無いから。(もちろんコミュニケーションとしての英語はできないといけないと思う。)

世界が日本に求めているもの、それは「日本的な日本」じゃないだろうか。

よく外国人が「日本」と聞いて連想するもの。
寿司、サムライ、富士山、芸者、ゲーム、アニメ。

これらがそのまま価値が評価され、日本としてのアイデンティティを持っている。
もし日本が完全に欧米化され、文化を失うようなことがあれば、世界から捨てられるのではないだろうか。

古代、、大陸(中国)から太陽を目指して東へ東へと移動してきた民族。太陽の方角=日の本、日本。国旗が象徴するように、私達の祖先は太陽の昇るこの島国にたどり着いた。

ヨーロッパから見て東の果て、(Far East)極東。
この東の端っこの島国へ、太陽の昇る方向へ移動してきた祖先が、知恵を振り絞ってこれまで築き、残し、語りついだ文化。

この文化をどうやって活かしていくのか。
それがこれからの日本の未来にかかっているように思う。

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