サッカーW杯に見る「米櫃に砂」
サッカーW杯初戦・・・残念でしたね。
本田が先制点を決めた時には勝った!と思ってたのですが、後半で逆転されてしまいました。
残るギリシャ、コロンビア戦では気持ちを切り替えて日本らしい戦いをしてほしいと思います。
(ギリシャは6月20日(金)7:00~、コロンビアは6月25日(水)5:00~キックオフ)
スタジアムでは試合後にゴミ拾いをする日本人サポーターの姿がTwitterで話題になっているそうです。
【サッカーW杯】ド派手コスチュームにゴミ拾い…日本のサポーターが素晴らしすぎると世界が絶賛
(IRORIO)
現地で声援を送ったサポーターたちのその熱すぎる熱意と、品のある振る舞いが海外メディアやSNSで絶賛されている。
こういう日本の評価が上がるようなニュースは、日本人として嬉しくなりますね。
今回だけでなく、フランス大会でもドイツ大会でも日本人のマナーの良さを見ていた外国の人がいるという事実にも注目です。
一方こんなニュースもありました。
【W杯】渋谷の日本サポーターが痴漢とバカ騒ぎで大迷惑! ネットでは「逮捕しろよ」と批判の声
(Social News Network)
一部の日本サポーターが痴漢行為、歩行の妨げ、奇声を発する、暴言を吐く、暴れる、ゴミを道に捨てるなどの行動に出たらしく、Twitterや2ちゃんねるでは怒りの声が書き込みされている。
残念なことですが、こちらも事実として認識しないといけないと思います。
で、ここで注目したいのはこの行為にかかわったのが「すべて」のサポーターではないということ。
一部の人が痴漢やルール違反をすると、日本サポーターすべてが同様の人間として見られてしまう。真面目に日本を応援してサッカーを楽しんでいる日本サポーターにとっても、非常に迷惑な行為と言えよう。
もちろん大多数の人たちは真面目に日本を応援して、サッカーを楽しんでいたと思います。
ところが、「一部の人」がこういった迷惑行為をすると、すべてが迷惑行為をする集団だとみなされてしまう可能性があります。
これに似た話を、小学校の時の朝礼で校長先生から聞いた記憶があります。
「米櫃(こめびつ)にたった1さじの砂が入っているだけで、その米は『砂だらけ』になってしまう」
目立ってしまう「一部の人」の特徴によって、その集団の特性が判断されてしまう、ということを分かりやすく例えています。
※「米櫃に砂」というのは、「大事なものや収入源を壊されたり、奪われたりすること」だそうです。
ある集団の中で良いグループ、普通のグループ、悪いグループができるというのは、「2:6:2の法則」として知られています。
人が集団を構成した場合、自然発生的に優秀な人2割、普通の人6割、それらに該当しない人2割が生じる、ということです。
この法則には続きがあって、母集団から優秀な人2割を除いてしばらくすると、その集団から新たに優秀な人2割が誕生すると言われています。
逆に、優秀でない人2割を除いても、その集団から新たに優秀でない人2割が誕生するということです。
つまりはどんな集団にも優秀なグループとそうでないグループが生まれる可能性があるということです。
そしてここで言いたいのは、どのグループに属するかは個人が決められることであり、どのグループに属するかが個人を決めているということです。
優秀な集団の中から1個体を投入したところで、優秀でない集団の中に入れられてしまえば優秀でないグループに属してしまう可能性もあります。
集団内での言動は、その集団の倫理感や価値観を反映したものかもしれません。
もしその集団の構成要素を少し変えてみたらまた違った結果になるかもしれませんね。
・・・とサッカーW杯からずいぶん話が変わってしまいましたが、これもW杯で垣間見える現象ということでエントリーしてみました。
どう思いますか?
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