*

コミュニケーション能力について3

公開日: : 最終更新日:2013/11/28 イシュー

執拗だと思われるかもしれないけど、コミュニケーション能力について。

エンジニアに求められるコミュニケーション能力とは〜社交性なんてなくたって仕事はできる
http://kuranuki.sonicgarden.jp/2012/11/post-94.html

このタイトル「社交性なんてなくたって仕事はできる」には、完全に納得できているわけではないが、筆者がもっとも伝えたいと思われる箇所「コミュニケーション能力があることと、社交性があることは別物だと私は思います。」には、かなり自分の言いたかったことが含まれていてすっきりした。

まず、納得できない部分。確かに社交性が無くてもできる仕事はあるし、そういう人はたくさんいるけれど、社交性はある方が仕事はしやすいし、広がりもあるし、早くできるし、いいことずくめだ。だから社交性は「あったほうがいい」と思う。堂々と「無くてもいいだろう」とは言い切れない。

次に納得できる部分。以前のエントリー、「コミュニケーション能力について」と「コミュニケーション能力について2」でポストしたとおり、ただのおしゃべり好きだったり、他人の顔色を伺って自分の意見が言えないことは、「コミュニケーション能力が高い」わけではなく、「社交性がある」のだと思う。

エンジニアはシビアだ。社交性があったり、明るくて気立てがいいだけでは仕事が務まらない。半角1文字でも打ち間違えれば動かないプログラムと、真に正しいロジックを突き詰めながら、時にバグで気が狂いそうになりながらコンピュータと対決していく。コンピュータと対決しながら、同時に要求してくる人間とも情報を交換しなければいけない。

それに対して人間は不合理、不条理の塊だ。昨日のことを一分一秒の間違えもなく諳んじることはできない。
コンピューターと人間、その狭間でもがき苦しんでいるのがエンジニアだ。そういう意味で言えばエンジニアは、人間が言っている言葉(仕様)をコンピュータでも理解できる言葉(プログラミング)に変換する、「翻訳家」かもしれない。

営業で「コミュニケーション能力」が必要と言っている場合はほとんど「社交性」を言っているのだろうが、エンジニアが必要なのは「コミュニケーション能力」な訳だ。長い間もやもやしていたことが、これで晴れた気がする。

Google AD


Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

イノベーション(革新)が起きるとそれがデファクトスタンダードになる

初めにお断りを。今回のエントリーは漠然としていて捉えどころが無さそうなので、スルーしていただ

記事を読む

忘れなくても人は生きていける

「人は忘れるから生きていける」 と、したり顔の彼は言った。 他人を見下した、いけ好かない奴

記事を読む

革命で命を落としていくものたち

昨年からGoogle Glassに興味が引かれっぱなしで、その流れでTelepathy on

記事を読む

iphoneがdocomoから出たらどうなるか

宮崎駿氏が引退を表明したり、docomoがiphoneを発売すると報道されたり、東京でのオリ

記事を読む

Memento Mori

卵が先か、鶏が先か、なんて議論したり思い悩んだりするのはどうでもいいこと。覚悟を決めてまずや

記事を読む

no image

コミュニケーション能力について

  ちょっと前から感じてたことを、こちらのコラムで取り上げてくれていたのでスッキリしました。

記事を読む

GoogleがDEEPMINDを買収したことと人間の未来についての感想

スマートコンタクトレンズ開発を発表したりして何かと話題のGoogleさんから、また企業を買収

記事を読む

サッカーW杯に見る「米櫃に砂」

サッカーW杯初戦・・・残念でしたね。 本田が先制点を決めた時には勝った!と思ってたのですが、後半

記事を読む

経営者に学ぶ、ネガティブ発言から見える哲学を読み解く

理研・小保方さんのSTAP細胞の論文の行方が気になります。どうなるのでしょうか。 しかし一

記事を読む

なぜ、「なぜ思考」ができないのか

  犯人ではなく原因を探す http://techon.nikkeibp.co.jp/art

記事を読む

Google AD

Google AD

PAGE TOP ↑