*

【イチロー】マネージャーによってプレイヤーは活き、死ぬ

Ichiro Suzuki

現在ニューヨークヤンキースで活躍しているイチロー選手は、かつて日本のプロ野球でオリックスの選手として活躍していました。

イチロー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%BC

イチロー選手はオリックス時代、土井監督山内打撃コーチに見いだされず、ずっと一軍にいることはなかったようです。
それどころか一軍の控えにいたイチローは、自身の「振り子打法」を否定され、矯正させられたあげくフォームの型をくずしてしまい、二軍に落とされてしまいます。

一軍の首脳陣はイチローのフォームを酷評し、フォームの改造を強要しました。しかしイチローはコーチの命令も拒否し、自身の打法を貫いたのです。

二軍に落とされたイチローは、二軍の打撃コーチ河村と打法の模索を始めます。自身の特徴を充分に理解した上で、よりその特性を活かせる打法の開発に専念したのです。
二軍のウエスタンリーグでは好成績を残し続け、「30試合連続安打」というウエスタンリーグ記録を達成します。

その後、河村と共にさらに改良を重ね、「振り子打法」と呼ばれる新打法を完成させたのです。

1994年に仰木彬氏がオリックス・ブルーウェーブの監督に就任します。
仰木監督は就任するとイチローの打撃センスを見抜いて一軍に呼び、2番打者として抜擢します。

イチローは仰木監督とともに一軍打撃コーチとなった新井に理解され、レギュラーとして活躍を始めます。
そこからのイチローの活躍ぶりは皆さんご存知かもしれません。

日本プロ野球新記録となる69試合連続出塁を記録、日本プロ野球タイ記録の1試合4二塁打を記録、シーズン最多安打記録191本、122試合目には日本プロ野球史上初、130試合制としては史上唯一となるシーズン200本安打の偉業を達成、そのほかにも最高出塁率・ベストナイン・ゴールデングラブ賞・正力松太郎賞を獲得、日本プロ野球史上最年少でシーズンMVPを獲得など、次々に素晴らしい成果を打ち立てていきました。

1995年には阪神淡路大震災があり、本拠地が被害に遭うなど苦難もありましたが、それをはねのけるようにチームは悲願のリーグ優勝を達成したのです。

 

ここで考えたいことがいくつかあります。
土井監督や山内打撃コーチがそのまま続けていたら、今のイチローの姿はあったでしょうか。
そして仰木監督や河村打撃コーチがイチローを見出さなかったら、今のイチローはあったでしょうか。

これは野球だけでなく、他の分野にも当てはまることだと言えるでしょう。
プレーヤーを活かせるのは、プレーヤー自身だけではありえないということの証明とすら言えるかもしれません。

プレーヤーを活かせない組織、そしてその組織に所属するプレーヤー。どちらも得をすることはありません。
自身を活かすには自身の勇気と努力が必要かもしれません。しかし、まずその土台となる環境が非常に重要ということがイチローの話でよく分かると思います。

Google AD


Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

iphoneがdocomoから出たらどうなるか

宮崎駿氏が引退を表明したり、docomoがiphoneを発売すると報道されたり、東京でのオリ

記事を読む

no image

AKY

まだ1月なので、今年の目標を決めたいと思います。 今年の目標は「AKY」。あえて空気読まな

記事を読む

ニューノーマルをどうサバイブするか

WEB関係でさまざまな方向性が広がってきていると感じたので、ここのところ色々とセミナーに出席した

記事を読む

no image

習慣 僕が変えなくても変わる未来

1989年12月、日経平均は38,985円だったらしい。今日の日経平均は9,816円。あの頃、誰がこ

記事を読む

日本語の深さに思う

最近、日本語の奥深さを改めて感じることがあったのでエントリー。 お陰様 よく、「おかげさ

記事を読む

コミュニケーション能力について4

これまでこのブログでも「コミュニケーション能力」については何度もエントリーしてきました。

記事を読む

【感想】小保方氏がSTAP細胞論文不正問題で会見【どうなる?】

小保方氏が先ほど会見を終えました。 この会見を見る限り、STAP細胞自体はあるのかなーと思

記事を読む

no image

愛社意識を持たせる

今年の半分くらいは出向でクライアント企業さんのところに常駐していました。 そのとき常駐して

記事を読む

息の根を止めるまで叩く風潮

内田樹「呪いの時代に」 http://gendai.ismedia.jp/article

記事を読む

「がんばった人」が給料が高い訳では無い件

HTMLすら書けない人が、WEBプロデューサーをやっている事例を知っている。WEBプロデューサー

記事を読む

Google AD

Google AD

PAGE TOP ↑