*

【持論】善とか悪とかを考えていたらネゴシエーターに行きついた

公開日: : 最終更新日:2014/06/11 イシュー, ライフハック , ,

Loc Ninh 1973

(写真はイメージです)

性善説と性悪説という概念があります。
人間はそもそも悪い生き物なんだという考え方と、人間は生まれた時は良い生き物で、生まれた後に悪くなってしまうんだ、という考え方です。

自分はどっちにも賛成しているわけではなく、中立というところだと思います。それよりも、「悪」とか「善」という抽象的な概念は、個人によって定義が異なるので、そもそもそれを一般化することはできないんじゃないかと思います。

ある人にとって、「お金を稼ぐこと」は生計を立てるため、家族を養うための唯一の方法であり、「お金を稼ぐこと」は絶対的な善であったとします。一方、ある人にとって、「お金を稼ぐこと」は腹黒い人間が得意の、人として心の薄汚い所業だということで「悪」に成り得ます。(一昔前に話題になった村上フ○ンドとかですかね。)

話の前提が違うところで「悪」だとか「善」だとか言ってもあまり意味はないんじゃないかと。
価値観が違うことで喧嘩したり、離婚したり、ディスったり、戦争がおきたりするのかと思います。

議論する際にはこの「前提が違う」というところが大切で、話しの土台を整えたり、前提を揃えておくことは、何かをまとめたり方向づけたりする際に絶対に必要になることです。

ただ、国民総中流社会が崩れ、グローバル化が進み、これだけ生き方や考え方が多様になってくると、 そういった前提を揃えておくことが難しくなってきます。

モノカルチャーだった頃がなつかしい・・・などとノスタルジックになっていても話は進みません。
そう思うのも分かりますが、世界は不可逆的ですので、元にはもどりません。もし時代が変わって似たような現象ができても、それとは別の現象です。

そういう意味で、これから大切になってくるのが「ネゴシエート」だと自分は思ってます。
言葉は違いますが、ディレクターという肩書の人や、セールス(営業)、これから全ての仕事に関わる人には必須のスキルになると思います。

ネゴシエーターというのは、日本語で「交渉人」の意味です。
本来は人質救出作戦において犯人との交渉を担当する警察・政府の要員のことを言うらしいです。(Wikipediaより

心理学、行動科学、犯罪学の知識に裏打ちされた話術を用いて、犯人と直接的に交渉を行い、犯人の精神状態や現場の状況についての情報を収集し、事件を平和的に解決するように導くことが任務とされている。

この記述を見て、自分の行動と当てはまる方もいるのではないでしょうか?
もちろん、「犯人」や「事件」などと当てはまる訳では無いですが、例えばそれを「クライアント」、「案件」に置き換えると非常に身近に感じられると思います。

一昔前(インターネットが普及する以前)、TVや新聞などのメディアが発信する情報はそれぞれ個人に受信され、その情報を持って世間の現象や世界の情勢などは判断されてきました。

インターネットが普及し、個人が気軽に情報を発信でき、これまでにない価値観や行動様式が与えられるようになり、それが拡散して現象がスパイラルを起こすような現在では、ますます考え方や生き方が多様化していきます。

「つー」と言えば「かー」、「あ」と言えば「うん」の呼吸が通じ、「善」や「悪」という概念が多数派によって占められていた時代にはない、複雑で難解な状況が発生するかもしれません。

これまでは「主張すること」が重要視されてきたと感じます。
自分の利益、自分の目的、自分の背景・・・。それをどれだけ相手に主張できたかが、問題解決につながると考えられたのではないでしょうか。

対して「交渉すること」は相手の考えを考慮します。
相手の利益、相手の目的、相手の背景・・・。それらを総合して話を方向づけ、落としどころを見つけて問題解決をしていくのです。

もちろん簡単なことではないと思います。
自分の主張をし続けるよりも多くの労力を使うと思います。

それでも以前とは状況が変わった現在、複雑な状況や困難な問題を解決できるのは、「主張」ではなくて「交渉」なのだと思います。

・・・と、論拠の薄っぺらな持論をポストしてみました。
そんなの当たり前でしょ?と思われる方も、そんなわけないでしょ!と思われる方もいると思いますが、そんな意見もぜひいただければと思います。
(下のコメント欄から入力できます。)

あなたはどう思いますか?

Google AD


Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

堀江貴文

番組「ナイナイアンサー」でホリエモンが泣いてて思った

日本テレビで「解決!ナイナイアンサー」という番組がやってたので見ました。今回の目玉はあのホリ

記事を読む

【イチロー】マネージャーによってプレイヤーは活き、死ぬ

現在ニューヨークヤンキースで活躍しているイチロー選手は、かつて日本のプロ野球でオリックスの選

記事を読む

人はかくも弱き生き物

首都圏でも地震が起こる、という予測が出たようです。 日本首都圏、4年以内に大地震発生の可能

記事を読む

no image

20年後、30年後の人が今の時代を振り返ったとき、いい時代だった、と言うだろうか。

20年後、30年後の人が今の時代を振り返ったとき、いい時代だった、と言うだろうか。 2

記事を読む

嫌われている人から好かれようと思わなくていいんだという件

自分用にちょっとしたライフハックに気づいたので、リマインダーとしてエントリー。 それは「嫌

記事を読む

「おれたち、何で2011年なんかに生まれ変わっちゃったんですかね?」

TOYOTA reborn http://www.reborn-toyota.jp/ind

記事を読む

no image

自己啓発の祖

1858年 『自助論』 サミュエルスマイルズ 1902年 『原因と結果の法則』 ジェームズアレン

記事を読む

no image

コモディティ化を考える

読んだ本によると、googleの戦略は「世界中の情報の整理」の先にあるという。全ての情報の整理のため

記事を読む

「空気を読む」人たちがしたこと

アウシュビッツ収容所の生き残りの人の話がTVで放映されていた。 友達は次々焼き殺されていったと

記事を読む

no image

Subscribe to the guerrilla organization, can you change the circumstances?

I am a 15 year old boy. Adults around, as my paren

記事を読む

Google AD

Google AD

PAGE TOP ↑