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変化できるものだけが生き残れる

公開日: : 最終更新日:2014/06/11 イシュー, ライフハック ,

New Feet and jeep

資生堂、過去の栄光と決別へ 自己否定も覚悟…トップ交代で改革急ぐ
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130323/bsc1303230702007-n1.htm

資生堂の社長が急遽交代した。資生堂と言えば国内第1位の化粧品メーカーであり、世界でも第5位というメガ企業だ。(wikipediaより)
その資生堂の新しい社長が、トップ交代会見で構造改革の方針について問われた際、こう回答した。

「かつて自分がやってきたことを否定することも出てくるのではないか。でも、それも覚悟を持ってやっていく。信念を持ってやる」

これまではある方法が正しかったとしても、これからその方法が正しいとは限らない。これだけ時間に対する進歩が速くなってくると、もはや過去の成功事例は意味を成さない。むしろ「こうすれば成功する」という固定概念を生み、成功体験からしがらみを作ってしまう。そのしがらみから抜け出せず、時代に合った戦略を打ち出せず、体質そのものを劣化させてしまう企業もある。

私が前に所属していた会社は、過去2度に渡って倒産をしたという経験を持っていた。(一人の人間が会社を腐らせていた事例)M&Aを経て会社の立て直しを図っていたが、以前から会社にいた人間はそのまま引き継がれることになった。ここが良くないところだと私は思った。

なぜ会社が倒産したのか?悪いところがあったから倒産したのではないか?そうだとしたら何が悪かったのか?どうしたら良くなるか?

普通であれば子供でも分かるようなことを、考え付くことができない。そもそも、そういう思想がない。「これまでこうやってきた」という過去の成功事例だけを信仰していて、ある意味それが社内の宗教のようになってしまっていた。それが病巣だと私は思った。

それでもM&Aで迎えた社長はそこに働く人間の心を変えようとしていた。その時に言った言葉は今も自分の心に残っている。

「人は、変わろうとする時勇敢でなければいけない。真実は時として痛みを伴うからだ。しかし、その痛みを受け入れ、乗り越えなければ、人として変わることはできない。真実に目を背けていては成長することもできない。企業が人で成り立っている以上、これは企業としても言える。」

全くその通りだと思った。企業云々というより、そこで働く人間の考え方、マインドセットを変えなければいけないのだ。「これまではこうやってきた」などという言葉は全く意味のない言葉だ。それを行ってきたので会社が倒産したのだ。それを変えるためには行動を変えなければいけないのだ。

『最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である』

チャールズ・ダーウィン

 

変われない組織は亡びる

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