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MIB3に見る脱フロンティア精神

公開日: : 最終更新日:2013/04/01 イシュー ,

もうネタ切れすぎなんじゃないですかね。ハリウッド映画は。失敗するのが怖いから、新しい映画を作らない。前作ヒットしたものを繰り返し繰り返し、ちょっと味付けを変えて出してくる。

多様性を失ったといえば、オダギリジョーのドラマですかね。

ドラマ低視聴率 “逆ミタ現象”は口コミから「恐ろしい時代になった」
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2012/05/02/kiji/K20120502003165600.html?feature=related

たぶん、このドラマを面白いと思う人もいると思うんですよ。100人が見て100人とも面白いドラマなんてあり得ないですから。それが多様性なわけだし。

でも経済が不況を呈してくると、世間が「ちょっとでも損したくない」風潮になってくる。そうなると面白いものしか見たくない、という人が増える。少し冒険して、脚光を浴びないドラマや話題に上らない映画でも見ようという人がいなくなる。

時間もお金も「みんなが面白いといっているもの」以外に、使いたくないのだ。

そうなってくるとどうなってくるか?

多様性が失われる。モノカルチャーになる。様々な可能性が失われるため、文化が停滞する。絶対的な見方ができてしまう。見方が一つしかないと言うことは、世間がある人に有利な方向に動いた場合、止められる人間がいなくなる。

歴史から見ると、魔女狩りを思い出せる。ある権力者が、自分の都合の悪い人間に対して「こいつは魔女だ」と言えば、他に否定する人間がいなくなる。モノカルチャーだから、絶対的な答えができてしまう。本当は違うんじゃないか、それが答えじゃないんじゃないか、という発想が失われる。

別にオダギリジョーをかばってるわけでもないし、TV局とも関係ないけども、「木更津キャッツアイ」が好きだった自分としては、皆が面白いと言っているドラマだけが自分にも面白いとは言えないんじゃないかと思っている。

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