教育とクオリア問題
ちょっと最近「教育」について考えることがあったのでエントリー。
DQNの教育問題について、またはわたしもDQNであるということ
http://d.hatena.ne.jp/kamosawa/20120527
ここで言われていることは、「人は環境によって作られる」ということであり、「人の能力は大きく違っている」ということである。もっともだと思う。それよりも納得できる部分がある。
人は体験したことしか理解できないので、自分のわからない分野の実力を把握することはできないし、自分の分野でも自分以上の実力を正しく測ることはできない。つまり大部分の人について過小評価するというバイアスがある。
この部分。ずっと感じていたことが2つ述べられている。
一つは「クオリア」 。クオリアとは、個々が感じる知覚のこと。「赤さ」や「苦さ」、「痛さ」など。自分がある料理を食べたとき、しょっぱいと感じても、ある別の人はちょうどいいと感じる。自分はチョコレートの味を知っているが、チョコレートの味を知らない人にどうやってその味を説明すればいいのっだろうか?
同じように、WEB制作・開発をやったことが無い人に、どうやって工数や単価が出せるのだろうか?最近では不景気とデフレの影響をモロに受けて、WEB制作も開発もダンピングの嵐なのだ。さらにその上WEB制作や開発をダンピングしてどうするのだろう?
それが二点目の過小評価バイアスだ。自分の行っていることはとても意味のある事と捕らえ、他人が行っていることは価値が低いことと捕らえる。バイアスと言う言葉は、偏ったものごとの見方、という意味がある。その意味のとおり、他人を過小評価するという偏った見方が人間の特徴として挙げられる。(認知バイアス)
人間にはそういう特徴があるということを認識していないと他人を正しい目で判断することができなかったり、自分が思ってもいないような一方的な見方を、無意識にしてしまう。
こういうことは知っている人は知っていることだが、大多数の人は興味すらない。そしてその大多数の人たちが「常識」を作っている。
ある人が、「あの人はつかえない」と言ったところで絶対的な価値ではないし、その人が計れる尺度にはバイアスがかかっているかもしれない。結局、人の事は分からないということなのかもしれない。
Google AD
- 前の記事
- アメリカ陸軍が世界最強な理由
- 次の記事
- SVNリポジトリのリプレース(とeclipseの設定)
関連記事
-
-
【感想】小保方氏がSTAP細胞論文不正問題で会見【どうなる?】
小保方氏が先ほど会見を終えました。 この会見を見る限り、STAP細胞自体はあるのかなーと思
-
-
Digitalization is
http://d.hatena.ne.jp/gothedistance/20101222/12929
-
-
iphoneがdocomoから出たらどうなるか
宮崎駿氏が引退を表明したり、docomoがiphoneを発売すると報道されたり、東京でのオリ
-
-
【就活生へ】面接の1時間では人間性まで分からないよ!【持論】
桜もそろそろ見ごろを過ぎようとしていますね。 ちらほら会社のまわりで就職活動中の学生を見か
-
-
Efforts without success
You belong to companies that decline. Your company
-
-
一人の人間が会社を腐らせていた事例
かなり前にこの記事を書いてから、公開するかどうか自分なりに葛藤がありましたが、このエントリー
-
-
docomoからiphoneは期待されているのか
NTT株主総会でiPhone発売問題が争点に http://sankei.jp.msn.com
-
-
「がんばった人」が給料が高い訳では無い件
HTMLすら書けない人が、WEBプロデューサーをやっている事例を知っている。WEBプロデューサー
-
-
Nexus5の魅力を5つ挙げてみました
いまだにiphone4を持つ自分としては、やはり新しいスマホが欲しいわけですが、今さらiph
-
-
ダイバーシティを考える
ダイバーシティを知ったのは2009年ごろ、「バイオダイバーシティ(生物多様性)」が国連大学ででかでか


RSS