3回注意したら告発されるルールVS馬鹿は置いていくシステム
前回のブログを書いていて、思いついたことがある。
関係あるのか分からないが、「3回注意したら告発されるルール」と、「バカは置いていくシステム」だ。
小学校の頃、「3回注意されたら帰りの学級会で告発されるルール」というのがあった。
そのルール名の通り、人が嫌がることや規範に反したことをした人に注意し、その注意が3回に達すると、帰りの学級会で告発される。
告発された人は簡単な学級裁判にかけられ、反省を促される。それでも目に余る場合は道徳の時間を使ってその問題について意見が交わされた後、先生によって判決が下される。
一方、自分が社会に出て分かったルールがある。それは「バカは置いておくシステム」だ。
このシステムの怖い所は、置いて行かれた本人が、その時は「置いてかれた」ということに気づかないことだ。
ある事象が終了してから、あるいは1週間後、ひどい時には1年後、もっと言えば一生気づかないこともある。(これはこれで本人は幸せだよね)
「あ、こいつにこれ以上教えても(注意しても)無駄だな」と思った人は、もうその人には注意しない。注意しても無駄だから。だから会社では「怒られるうちが花」と言う。注意してくれる先輩、怒ってくれる先輩がいることは、本当にありがたい。
確かに義務教育では「誰もが公平に3回まで注意」してくれた。駄目な子でもきちんと平均水準まで持ち上げてくれた。
だけど現実はそんなにやさしくなかった。「皆で一緒に手をつないでゴール」することができなくなった時代、僕らは自分のことは自分で処理しなければならなくなった。何か悪いことを言っても注意されない、ただ置いてかれる。もしくは息の根を止めるまで叩かれる。
期末テスト前に「わー、どうしよう、全然勉強してないやー(笑)」という友達も、マラソン大会の時「一緒に走ろう」と言っていた知り合いも、実際にはその口約束を反故にする。 口約束を信じたら置いて行かれる。この前提の前に、信じられるのは自分だけなのだ。
この前提を踏まえると、何を「善」と教えられ、何を「悪」と教えられたか、その教育の背景が人物の教育思想を形成する。
だから「自分の言う方が絶対に善で、君の言うことは絶対に悪だ」という言い分は意味を成さない。
インターネットを業種にしているのか、広告業界にいるのか、ということで、主義主張は変化する。
これが「人は人を完全に理解できない」ということの一端を担っている理由だと思う。
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