イノベーション(革新)が起きるとそれがデファクトスタンダードになる
公開日:
:
最終更新日:2014/03/11
イシュー イノベーション, デファクトスタンダード
初めにお断りを。今回のエントリーは漠然としていて捉えどころが無さそうなので、スルーしていただいても構いません。
自分用の気づきとしてエントリーしました。
タイトル通りの話になりますが、世間で言われている「イノベーション」についてです。
よく企業では製品づくりにあたって「イノベーションが大切だ!」とか、「イノベーションを起こせるような社員が必要!」ということが言われます。
第1回 イノベーションがなければ企業は生き残れない。大切なのは「何をやりたいのか」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/tk/20121107/329685/?ST=change&P=1
イノベーションというと、社会に大きなインパクトを与えるイメージですが、「イノベーションは、起きてしまうと当たり前になる(デファクトスタンダードに変容する)」というのが、最近自分が気づいた気付きです。
例を1つあげると、インターネットです。
ほんの20年前までインターネットは普及してませんでした。
(インターネット普及のきっかけは1995年発売のWindows95と言われてますね。)
それが今では、日本のインターネット普及率は約80%に達しています。
これはすでにインターネットが「当たり前」のものになったことを表していると言えるでしょう。
インターネットの利用状況 総務省
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h25/html/nc243120.html
もう1例あげると、スマートフォンです。
iphoneのオリジナルモデルは2007年に発売されました。
当時ほとんどの人は「ガラケー」と言われる2つ折りの携帯電話を持っていて、インターネットに接続するのは限られた人でした。
それから7年後の現在、電車に乗っている時に、スマホを見ていない人を探すのは難しい状況になっています。
これはスマホが「当たり前」になったことを表しているでしょう。
恐らくこれは歴史的に見ても言えることで、社会が革命によって民主化したり、印刷技術が普及して書物が大衆化したり、科学的な大発見があってこれまでの研究方法が一変したり、企業が画期的な商品を販売して市場を独占したりすることも、その後「当たり前」、デファクトスタンダード(事実上の標準)の状態になります。
タイトル通りのことを繰り返しても仕方ないので、そこから関連づけされる2つの事象をお伝えします。
1.イノベーションが起こる前がどうだったか顧みられない
そしてここが今回の一番のポイントなのですが、「1度イノベーションが起きてしまうとそれが当たり前になり、イノベーションが起こる前の状態はあまり顧みられない」ということです。
それほど社会にインパクトを与える出来事であっても、それを毎日ありがたがったり、その価値を検証したりすることはあまりありません。
イノベーションが起きる前までは、イノベーションが起こった状態は異端視、あるいはマイノリティな訳です。
ある日イノベーションが起きると、マイノリティとマジョリティの割合と立場は逆転します。
それまで当たり前だった概念はその日を境に非常識になるのです。
2.小さなイノベーションは見逃されがち
そしてこれも重要な点なのですが、こういったイノベーションは大きなものから小さなものまであり、小さなイノベーションは気づかれにくい、ということです。
大きなイノベーションは社会的に大きなインパクトを与えます。小さなイノベーションは1度にそれほど影響を与えない代わりに、徐々に社会に浸透していき、やがて以前とは違った形で社会に影響を与えます。
ちょっと分かりにくいと思いますので例を1つ挙げます。
自分が期待している製品としてGoogleGlassがあります。この製品はポスト・モバイルと言われていて、メディアでも注目されています。
この製品が世に出たら大きなイノベーションが起こることが予想されます。
そしてその製品が出たことで、それに付随するWEBサービスや予想もされなかった使われ方が出現します。これが小さなイノベーションです。(もちろん、その中には大きなイノベーションも含まれるでしょう。)
いかがでしょうか?
漠然としていてふわっとした話で乱暴なまとめ方なので、納得感はすこぶる低いと思いますが、、、。
賛同していただいたり、反対意見をいただいたり、何らかのレビューをいただけると嬉しいです。
Google AD
関連記事
-
-
習慣 僕が変えなくても変わる未来
1989年12月、日経平均は38,985円だったらしい。今日の日経平均は9,816円。あの頃、誰がこ
-
-
【感想】小保方氏がSTAP細胞論文不正問題で会見【どうなる?】
小保方氏が先ほど会見を終えました。 この会見を見る限り、STAP細胞自体はあるのかなーと思
-
-
怒りや不満を脱却することとお金について
怒りや不満を感じるのは、自分の予想と違うことが起きた時や、自分のやりたいことができない時だ。
-
-
GoogleがDEEPMINDを買収したことと人間の未来についての感想
スマートコンタクトレンズ開発を発表したりして何かと話題のGoogleさんから、また企業を買収
-
-
人は人を完全には理解できない2
さとなおさんの記事に、前回の記事にとても内容的に合っていたエントリーがありました。 人はわ
-
-
【調べてみた】ラーメンが体に悪いのは本当か?
自分はラーメンが好きなんですが、どうも一般的には「体に悪い」というイメージがあるようです。
-
-
経営者に学ぶ、ネガティブ発言から見える哲学を読み解く
理研・小保方さんのSTAP細胞の論文の行方が気になります。どうなるのでしょうか。 しかし一
-
-
関係性の中ではとても重要。「信用できる人」の特徴とは?
最近の中国がちょっと気になります。 昔から関係の良くないインド、尖閣諸島で問題のある日本に
-
-
活版印刷術(電子書籍)がもたらすもの
自費というよりタダ!! 超簡単出版時代がKindleと共にやってくる模様 http://www