MIB3に見る脱フロンティア精神
もうネタ切れすぎなんじゃないですかね。ハリウッド映画は。失敗するのが怖いから、新しい映画を作らない。前作ヒットしたものを繰り返し繰り返し、ちょっと味付けを変えて出してくる。
多様性を失ったといえば、オダギリジョーのドラマですかね。
ドラマ低視聴率 “逆ミタ現象”は口コミから「恐ろしい時代になった」
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2012/05/02/kiji/K20120502003165600.html?feature=related
たぶん、このドラマを面白いと思う人もいると思うんですよ。100人が見て100人とも面白いドラマなんてあり得ないですから。それが多様性なわけだし。
でも経済が不況を呈してくると、世間が「ちょっとでも損したくない」風潮になってくる。そうなると面白いものしか見たくない、という人が増える。少し冒険して、脚光を浴びないドラマや話題に上らない映画でも見ようという人がいなくなる。
時間もお金も「みんなが面白いといっているもの」以外に、使いたくないのだ。
そうなってくるとどうなってくるか?
多様性が失われる。モノカルチャーになる。様々な可能性が失われるため、文化が停滞する。絶対的な見方ができてしまう。見方が一つしかないと言うことは、世間がある人に有利な方向に動いた場合、止められる人間がいなくなる。
歴史から見ると、魔女狩りを思い出せる。ある権力者が、自分の都合の悪い人間に対して「こいつは魔女だ」と言えば、他に否定する人間がいなくなる。モノカルチャーだから、絶対的な答えができてしまう。本当は違うんじゃないか、それが答えじゃないんじゃないか、という発想が失われる。
別にオダギリジョーをかばってるわけでもないし、TV局とも関係ないけども、「木更津キャッツアイ」が好きだった自分としては、皆が面白いと言っているドラマだけが自分にも面白いとは言えないんじゃないかと思っている。
Google AD
- 前の記事
- 一人の人間が会社を腐らせていた事例
- 次の記事
- eclipseのリソース名を変更する
関連記事
-
-
GoogleがDEEPMINDを買収したことと人間の未来についての感想
スマートコンタクトレンズ開発を発表したりして何かと話題のGoogleさんから、また企業を買収
-
-
【持論】スティーブジョブズなんて目指さなくていい
前回マネージャがプレイヤーを活かし殺すという内容のポストをしました。 それに続いてちょって
-
-
「空気を読む」人たちがしたこと
アウシュビッツ収容所の生き残りの人の話がTVで放映されていた。 友達は次々焼き殺されていったと
-
-
慮ることと真実を明らかにすること
今日ネットで見たコラムにびっくりさせられた。 大臣の失言と裏を読みたがる人々:日経ビジネスオンラ
-
-
革命で命を落としていくものたち
昨年からGoogle Glassに興味が引かれっぱなしで、その流れでTelepathy on
-
-
活版印刷術(電子書籍)がもたらすもの
自費というよりタダ!! 超簡単出版時代がKindleと共にやってくる模様 http://www
-
-
嫌われている人から好かれようと思わなくていいんだという件その2
以前、「嫌われている人から好かれようと思わなくていいんだという件」というタイトルでエントリー
-
-
20年後、30年後の人が今の時代を振り返ったとき、いい時代だった、と言うだろうか。
20年後、30年後の人が今の時代を振り返ったとき、いい時代だった、と言うだろうか。 2
-
-
【人生を変える】最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ【大前研一】
暑いです。北海道では昨日、35度以上の猛暑日を記録したそうです。 6月とは思えないですね。
-
-
他人の意見を参考にしてもいいけど、最終的には自分で考えるということ
今日のエントリーはタイトルのままのポストなので、最終的にはそりゃそうだろ、ってことなんですが


RSS