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【持論】スティーブジョブズなんて目指さなくていい

"Steve Jobs"

前回マネージャがプレイヤーを活かし殺すという内容のポストをしました。
それに続いてちょって真面目なポストをしたいと思います。

日本企業からイノベーターが出ないというのは、多くのメディアで指摘されるところです。

イノベーション欠乏症が日本を滅ぼす|日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO46968130W2A001C1000000/

いかにも「日本企業からイノベーターが生まれるべきだ」という論調ですが、現在の日本企業からはイノベーターは生まれにくいと考えています。

2つ理由を考えてみたいと思います。

1.イノベーションの価値が理解されない

まず、イノベーションの価値が理解されないことが理由の1つにあると思います。
東京大学発のロボットベンチャー、シャフト社が、「検索」で世界にイノベーションを起こしたGoogleに買収されたのは記憶にあたらしいところです。
その後、シャフト社が本当は日本で資金調達したかったという事実が記事になりました。

Googleに買収されたロボットベンチャー「シャフト」、本当は日本で資金調達したかった

技術では絶対的な自信があり、日本のベンチャーキャピタル(VC)や国の関係機関などに投資や融資を説いて歩いたものの、徒労に終わっていたのだ。

資金調達を担当した共同創業者の加藤崇氏は、「『おもしろい技術だね』とは言ってくれるが、市場が立ち上がっておらず、引き受けては見つからなかった」と振り返る。

ここで分かるのは、シャフト社が技術を売り込みに行っても、日本企業では相手にされなかったということです。
逆に言えば、日本企業はお金を出してまでその技術を買おうとは思わなかったということです。
Googleは見抜いたその技術の先見性を、日本企業は見抜けなかったということです。

日本は不況で支払う企業が少なかったということも言えるかもしれません。
しかし本当に先見性を見抜き、活用への道筋を見出すことができれば、むしろ積極的に投資をすることができたのではないでしょうか。

日本と外国では企業の数が違うということも言えるかもしれません。
しかしシャフト社が言っているように、当初は日本で資金調達を考えており、国内のVCや国の関係機関に積極的にアプローチをしているのです。そこでの数の原理は枝葉末節と言えるでしょう。

そもそもイノベーションに当たる価値に気づいていなければ、その企業の中でイノベーターが生まれないのは明白でしょう。

2.変人がいない

現在の日本企業からイノベーターが生まれにくいもう一つの理由は、「変人」が企業に居ないからだと考えています。
企業や集団で「一体感」を重視するあまり、集団と少しでも毛色のことなる個体がいると、「異物」として排除しようとする傾向があります。いわゆる「同調圧力」と言われる現象です。

一時期「空気を読む」という言葉が流行ったのもその傾向を裏付けていると言えます。
「空気を読まずに」自分の意見を言ったり、相手の行動を指摘したりすると、「空気が読めない人」として暗に隔離されたり、「話の分からない人」として不本意な評価をされることがあります。

また、現在の就職活動にもその一端が垣間見られます。
就活生みんなが同じスーツ、同じエントリーシート、同じ言葉使いに同じ髪型。
現在の就職活動は鋳型で大量生産されたような、金太郎飴を切ったような無個性な印象を受けます。

そもそもの話になりますが、「イノベーション」とは既存の概念を打ち破り、「全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすこと」です。(Wikipediaより一部引用)

「空気を読ん」だり、皆と同じ行動をとりたがる思考を持つ人が、既存の概念を打ち破ることができるのでしょうか。
少しでも「異物」があれば排除しようとする集団の中で、強力な個性を持つ個体が現れるでしょうか。
他人に自分の意見も言えない閉塞した中に、自由な発想と独特のアイデアが産まれるでしょうか。
社内政治や派閥争いに勝った人が勝利する体質の中で、常識に縛られずに行動ができるでしょうか。

で?

要は日本企業ではイノベーターを生むことが非常に難しいのです。
イチローの話でも触れましたが、環境ができていてはじめて「個」は生かされるのです。
これは自分の考えの土台でもありますが、「土のないところに果実は実りません」。

企業がイノベーションを起こすための考え方の1つとして、「変人採用」が考えられると思います。
世界から優れたイノベーターと賞賛されているスティーブ・ジョブズも、かつては入社した会社の人から良く思われていないこともありました。

スティーブ・ジョブズ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%96%E3%82%BA

入社後のジョブズは長髪で風呂に入らず、ビルケンシュトックサンダル(または裸足)でうろつく不潔な姿に加え、誰彼かまわず尊大な態度で接したため、夜勤でひとり勤務していたにも拘らず、技術部長のアラン・アルコーンをはじめ同僚の大半から「失礼な奴」と認識された。

これだけを見ると強烈な個性ですね。とても今アップルの入社試験を受けて受かるとは思えません・・・。
しかしこの強烈な個性がmachintoshをはじめiphoneなどの素晴らしい製品を生み出していくのです。

イノベーションが欲しいなら奇人変人を重用するしかないよね。
http://dochikushow.blog3.fc2.com/blog-entry-2651.html

変人が認められる瞬間
http://president.jp/articles/-/12062

変人のいない会社は潰れる!? 生き残る組織に必要な「変人」を見極める方法
http://diamond.jp/articles/-/50660

いま調べていて分かったのですが、英語の「変人」を意味する「weird」には、アメリカの俗語で「すばらしい」という意味があるそうです。

weird
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/93831/m0u/

「だからみんな変人になりましょう」と言いたいのではありません。
個人とその役割はあくまでも適材適所だと思います。
日本企業でイノベーターが欲しいなら、という条件の下ではこの考えが当てはまると考えられる、ということです。

いかがでしょうか?

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